2016年11月11日金曜日

talking about TPP

「TPPのための企業連合」

ゼネコンのベクテル、石油メジャーのシェブロン、ボーイング、AT&T、コカコーラ、シティバンク、GAP、リーバイス、ジョンソン&ジョンソン、マイクロソフト、モンサント、ファイザー、などなど。

よかったら「TPP 企業連合」などでググって見てください。

これらの企業群が、アメリカ合衆国議会に圧力をかけています。
(正確にはアメリカ以外の政府及び議会にも)

「TPPはどこかの国家のためのものではない」
というのが僕の認識。

もっといえば、TPPはどこの国も豊かにはしない。
豊かになるのは多国籍企業および、それらの企業を支援している銀行、資本家、投資家のみだろう。

TPPを支える考え方は「新自由主義」

ネオリベラリズム。

自由といえば、聞こえはいい。

しかし、少し噛み砕くと「市場原理」と「個人の自由」に基いて好きに経済競争をさせればいいし、政府による介入は最小限に押さえるべきという考えが見えてくる。

資本主義社会における市場は、通貨発行権を牛耳る民間銀行からの借金を元手に頼らざるを得ない。

そこで生まれる「利子」という架空のお金を奪い合う「避けられぬ奪い合い」が市場原理。

政府が介入せず、個人の自由にやらせる。

太平洋の国々を縦横無尽に渡り歩き、土地土地に根を張って栄養を吸い上げていくような多国籍企業活動を、より一層好きにやってもらうための約束がTPP。

そして多国籍企業活動を優遇するために、
「日本国内での添加物規制を緩めないとうちの企業の商品が売りにくいじゃないか。これは自由貿易を侵害するものだ。」
とか
「日本国内の車線を右車線にしてくれ。そうしないとアメ車が売りにくいじゃないか。」
「国がサポートしている郵便局はガン保険をやらないでくれ。そうしないとアメリカの保険会社が参入しにくいじゃないか」
「地元の住民が仕事につきやすいような優遇措置は、アジア各国から労働者を連れてくる上で不平等だからやめてくれ」
などといった声が挙がっているらしい。

そして、前述の新自由主義の発想の前提にあるのが「優生思想」
人類の中には優れたものと劣ったものがある。

優れた遺伝子を優遇していけば人類はより進化できる、的な考え。

エリート優遇。

大企業の法人税は減免し、労働者への負担が大きい消費税は増やしていく。

山と積んだワイングラスの一番上にワインを注げば、いつか必ず下々のワイングラスにもワインが行き渡る。
だから上層部から潤わせる事が大切。

という考えを「トリクルダウンセオリー」なんて言ったりしながら、高層ビルの屋上でワイングラスを傾ける人達が潤うような思想体系と、それらの思想に基づいた経済構造を、TPPでリフレーミングしようと考えているのは、どこかの国家ではない。

僕はこの優生思想とも、新自由主義とも違う考え方を持っているのでTPPは飲めない話。

理由はシンプル。

遺伝子の優劣など、決められるものだとは思えないし、決めたいとも思わないし、決めてほしいとも思わない。

優劣という物差しで人を測るのではなく、仮に「沢山の資源をまとめて仕入れる力がある」とか「計算が早い」とか「いっぺんに沢山の物を正確に作れる」という事が「優れている」という評価に繋がるとしても「計算が遅い人」や「ゆっくり、少しずつでないとものを作れない人」も大切にされるような、お互いの個性の多様性を受け入れあい、尊重しあいながらの経済を営みたい。

個人の自由に任せた孤立と競争ではなく、お互いの感じている事や考えている事について耳を傾けあえるようなコミュニケーションのある経済を目指したい。

染めに使う純米酢は大量に仕入れられるから単価を下げる事が出来るグローバルマーケットではなく、少量しか仕入れられないから単価が上がってしまう近所の酒屋と雑貨屋で買う。

この数十円の差は、地域への投資だと思っている。
「来週5本ほど染めに使いたいんですよね」とか「この前もらった前掛けあるけど使う?」というような一つ一つの会話が、信頼関係や共生感覚といったプライスレスな価値を生むと思う。

すぐにうまくできなくても、諦めずにそんな社会を目指し続けたい。

言葉だけではなく、実践を持って。

そして実践だけでなく、言葉も使う。

わかり合うだけではなく、わたりあうことも大切だと思う。

お互いが本当に生き残るために、譲れないものは譲れない。

非暴力と、不服従。

・・・

改めて、その考え方は飲めない。

TPPは受け入れられない。

まずは急ぎ足の感ある批准への流れを食い止めて、話し合いの時間を作ろう。

そして、その間、たゆまず、暮らしと仕事を通じて、自分なりの考えを育てて、しっかり膝を突き合わせて話し合っていきながら、今は見えぬ未来の暮らしと仕事とつながりのあり方を、試行錯誤しながら、右往左往しながら、みなで作っていきたいと思う。

#stoptpp