2018年5月10日木曜日

放射性物質と共に生きる今、について


放射性物質の放つ強いエネルギー線は、細胞組織を破壊する力を持つ。

あらゆる物質が放つ電気と磁気を帯びたエネルギー線(総称して電磁線)を測る単位はev(エレクトロンボルト)。

人体を構成する物質の放つ電磁線は平均して4ev7ev

一方、ウラニウムに中性子線が当たる事によって起こる核分裂反応によって生まれるセシウム137Ce137)の放つ電磁線(放射線)のエネルギーは、約66ev

セシウムを体内に取り込むことで、人体を形成する細胞間でやりとりされているエネルギー量の数十万倍のインパクトのエネルギー線が照射され続けることになる。


そのインパクトが徐々に収まって、私たちの肉体が、細胞組織を破壊することなくそのエネルギーを受け取れるようになるまで、寿命がいくつあっても足りないくらい時間がかかる。

人体の中に取り込まれた放射性物質と呼ばれる微小鉱物達は、血中で、または内臓の中で、このような強いエネルギー線を放ちながら、分子レベルでインパクトを与えている。

たとえば分子を構成する陽子(+)と中性子(±)の周囲を回る自由電子(-)は、これら人工放射線を浴びることで吹き飛んでいく。

放射線を浴びた分子は、自由電子があることで保たれていたマイナスイオン状態からバランスを崩し、電位が不安定な状態のまま、周囲を急速に酸化させていく。

このような状態を、被ばくの人体に与える影響についての研究の世界では「フリーラジカル状態」と呼んでいる。

酸化は、短期においては「疲労」として実感できるし、長期においては「老い」の促進とも関連してくる。

疲れやすくなったり、病気に掛かりやすくなったり、動くことが億劫になったり、老いが進んだり、その人ごとの体質やライフスタイルによって、様々な形で影響が出てくる可能性がある。

放射性物質や、化学物質、抗生物質といった自然界に存在する物質とは異なった電位バランスで存在する物質が体内に取り込まれると、細胞組織の酸化を促進する影響を及ぼす。

こういった物質を解毒、分解、排泄する際に発生する活性酸素も、身体を構成する組織を急速に酸化させる要因になる。

セシウムは、ミネラルとしての性質がカリウムと似ているので、カリウムが溶け込みやすい血中に広がっていく。

強い放射線を放ちながら、血中の分子に働きかけ、フリーラジカル状態の物質を増やし続けながら、血液の酸化を促していく。

そして、血流に滞りがある箇所や、弱っている箇所、負担がかかっている箇所に、何らかの影響を及ぼしていく。

腎臓に、肝臓に、心臓に、脳に、甲状腺に、生殖機能に、遺伝機能に、免疫系に、様々な影響が及ぼされる可能性が認められている。

アメリカの研究機関や各種の学会の中では、放射性物質の内部被ばくによる影響を総称して「不定形性症候群」と呼んでいる。

形を定めることのできない、色々なことがおこっている。

ひとりひとりのライフスタイル、放射性物質以外に摂取しているもののバランス、内臓の状態などと結びつき、絡み合って、様々な影響が姿を現してくる。

放射性物質が大量に増えた世界の中では、今まで以上に酸化還元が必要だ。

酸化を還元するもの。

抗酸化作用のあるもの。

抗酸化ミネラル、アミノ酸、酵素、食物繊維、各種の善玉微生物やカビやビタミンを、もっと。

そして、酸化を促進するような物質の摂取を控え、酸化を促進するようなライフスタイルを改める事も必要になってくる。

セシウムを採っているその量が増えたなら、それを踏まえてバランスを取り直さなければ、今まで通りにはいかないだろう。

冷えやすくなる。

集中力が続かなくなる。

立っていられなくなる。

座っていられなくなる。

世界で最もたくさんの被ばく者を診てきたと言われる肥田舜太郎医師は、相談に来た患者さんが時間が経つに椅子に座っていられなくなり、最後は床につっぷしてしまうという事が相次いだと話している。

チェルノブイリ原発事故の後、近隣の住民の中に「被ばくしている状態で白砂糖を取ることで、放射線の影響が促進されるので、控えるように」という情報が流れた。

精白され、ミネラルの抜かれた白砂糖の持つ、体を冷やす力、酸化を促す力と放射性物質の力が組み合わさることで、その影響力が高まっていく。

精製食品全般、化学物質、抗生物質も、同様の力を持つ。

これらの力と放射性物質の持つ力が組み合わさることで、それぞれの働きがさらに促進される、このような効果を「カクテル効果」と呼ぶ。

私たちは、前よりセシウムを食べているし、吸っているし、飲んでいる。

そこにさらに白砂糖、化学物質、抗生物質を今まで通りに摂取していたら、血液はよりいっそう酸化し、体は冷え、気だるく重い状態になってしまう可能性がある。

いつまで続くかわからない福島第一原発事故後の収束作業に従事する人達の数は20172月の時点でのべ56万人(被ばく労働相談センター調べ)。

その数は、増え続けていく。

養生は、求められ続けていく。

ウラン核分裂によって産まれた、新しい鉱物達の激しい産声の響く新しい世界の中、せめて命の本能である「生存したい」という思いに対して、誠実に貢献する養生食を作り、分け合うことを続けたいと思う。